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LINE連携対応の店内モバイルオーダー比較5選|友だちを増やす仕組みと配信コスト【2026年】

LINE連携対応の店内モバイルオーダー比較5選|友だちを増やす仕組みと配信コスト【2026年】

LINE連携の店内モバイルオーダーとは、来店したお客様がLINEを入り口として、席から直接注文を行う仕組みのことです。専用アプリのダウンロードが不要で、卓上のQRコードを読み取るだけで注文画面が開きます。多くのサービスでは、この過程で店舗のLINE公式アカウントの友だち登録が完了するため、注文の受付と再来店の販促を一本の導線で設計できます。

ただし「友だち登録が完了する」といっても、中身はサービスごとに違います。登録が起きるのはQRコードを読み取った瞬間か、注文を確定した瞬間か。注文の内容は誰の注文として記録されるのか。登録後の配信を、店舗の誰が、どの画面から操作するのか。この3点で、導入後に手元に残るものが変わります。

この記事では、LINE連携に対応した店内モバイルオーダー5サービスを、各社の公式情報のみを根拠に比較します。掲載内容は2026年9月9日時点で確認したものです。接客品質を落とさない工程の分け方、障害時の挙動、ベンダーへの質問リスト、費用と補助金については、総合比較の記事で扱っています。

poscube注文と同時にLINE友だちが増える、poscubeのモバイルオーダー機能を見る

1 LINE公式アカウント・LINEミニアプリ・LIFFの違い

この章のポイント

3つは競合する選択肢ではなく、役割の違う部品です。友だちを貯める器が公式アカウント、LINEの中で動く注文画面がミニアプリ、外部サイトをLINEの中で開く仕組みがLIFFです。ベンダーの説明を聞き分けるために、ここだけ先に整理します。

商談では3つの言葉が混ざって出てきます。役割はそれぞれ違います。

用語役割経営判断でどう効くか
LINE公式アカウント店舗が友だちを貯めて、メッセージやクーポンを送るための器販促の出口。モバイルオーダーの有無にかかわらず単体で運用できる
LINEミニアプリLINEアプリの中で動くWebアプリ。注文画面をLINE内で開けるお客様が新しくアプリを入れる必要がなく、利用の流れで友だち追加を促せる
LIFF店舗側のWebページをLINEの中で開くための仕組み見た目はミニアプリに似るが、取得できる情報や審査の要否が変わる

実務上、経営者の方が判断に使うのは1点で足ります。注文画面はLINEの中で開くのか、ブラウザで開くのかです。LINEの中で開くなら、友だち追加は自然な流れに乗せられます。ブラウザで開く場合は、注文の完了画面などで友だち追加を挟む設計になっているかを確認してください。

なお、そもそもモバイルオーダーの仕組みや導入の流れから確認したい場合は、入門記事にまとめています。

関連記事モバイルオーダーとは?飲食店の導入の流れ・費用・メリットとデメリット

2 友だちが増えるほど、配信コストは上がる

この章のポイント

LINE公式アカウントは配信通数の従量課金です。モバイルオーダーで友だちが自動的に増えるということは、そのまま毎月の配信コストが増えるということでもあります。比較すべきは「友だちを増やせるか」ではなく「増えた友だちに、いくらで届けられるか」です。

LINE連携のモバイルオーダーは「友だちが自動で増える」ことを売りにしています。ただし、集めた友だちにメッセージを送るのはLINE公式アカウント側の機能で、費用はそちらで発生します

プラン月額固定費無料メッセージ通数追加メッセージ
コミュニケーション0円200通不可
ライト5,000円税別5,000通不可
スタンダード15,000円税別30,000通〜3円/通税別

出典:LINEヤフー for Business 料金プラン(2026年9月9日確認)。なお2026年2月16日の告知のとおり、2026年10月1日から追加メッセージ料金が改定されます

通数は「配信回数 × 友だち数」で決まる

メッセージ配信の通数は、送った回数と送った友だちの数の掛け算です。友だちが増えるほど、同じ回数を送っても通数は増えます。自店の規模で置き換えると次のようになります。

友だち数配信頻度月間通数必要なプランと月額(税別)
1,000人月1回1,000通ライト 5,000円無料枠200通では送れない
2,000人月2回4,000通ライト 5,000円
5,000人月2回10,000通スタンダード 15,000円ライトは追加配信ができない
10,000人月2回20,000通スタンダード 15,000円
10,000人週1回40,000通スタンダード 15,000円+超過1万通最大30,000円の追加

※全員に同じ回数を配信した場合の単純計算です。プランの通数と単価は2026年9月9日時点の公開情報にもとづきます

本記事で紹介しているポスキューブの導入店・幸運豚人はLINE友だち1万人以上です。この規模で週1回の配信を続けると、LINE側だけで月4万円台に届きます。モバイルオーダーの月額と同等かそれ以上になる可能性がある、ということです。

コストを抑える打ち手は3つ

① 取引の通知を、通数枠の外に出す

注文の完成通知や呼び出しは、販促と違って毎回必ず送る連絡です。これを公式アカウントの配信枠で送ると、販促に使える通数を圧迫します。サービスによっては、この種の通知を通数枠の外から送れます。

L.B.B.Cloudは「送信量無料の『LINEミニアプリのお知らせ』から、LINEのトークで完成通知が可能です。公式アカウントのトークを消費しない為、メッセージ数を気にせずにユーザーに無制限で完成通知を送信することができます」としています。QR Orderも「ブロック不可能なアカウント(Service Message)から通知メッセージの配信ができます」と記載しています。ここは各社の言い回しではなく、実際の仕様差です。

② 配信する相手を絞る

全員に送れば友だち数ぶんの通数がかかります。条件で絞れば、そのぶん通数は減ります。顧客データの絞り込み機能は、機能自慢ではなく通数を減らす手段として見てください。

ポスキューブはLINE集客施策の機能として「『来店日時』『来店回数』『注文内容』から対象者を簡単に選択できます」としており、POSレジ画面から直接配信できます。ダイニーは「過去の注文履歴」「来店回数」「誕生日」で絞り込んだ配信、Okage GoはRFM分析とLTVの把握を挙げています。

③ 1通あたりの反応を上げる

通数を減らせないなら、同じ通数で成果を上げるしかありません。ここは実データがあります。

ポスキューブの導入店であるマルサ水産 穂積店では、「『ランチでモバイルオーダー利用の方にアイスプレゼント』というLINEクーポン施策を行い、約2,000人に配信したところ、700件の利用があり利用率は30%超」という結果が公開されています(導入事例)。同店は「紙クーポンや他媒体の販促はほぼやめて、LINE中心のリピート施策のほうがコストも効果も圧倒的に良い」としています。

幸運豚人の配信では、約4,000人中3,000人が開封し開封率は約75%でした(導入事例)。来店客だけが友だちになる導線だからこその数字で、一般的なメールマガジンの開封率を大きく上回ります。

3 この記事の掲載基準

この章のポイント

注文導線のなかで友だち追加が完了すると、各社の公式サイトで確認できるサービスだけを載せています。「別途契約するLINE配信ツールと連携できる」に留まるものは、基準を満たしません。

比較の対象は、次の3つをすべて満たすサービスに絞りました。

掲載の3条件
  1. 1. 店内(イートイン)のモバイルオーダーを提供している。テイクアウト・デリバリー専業は対象外
  2. 2. 各社の公式サイトで、注文導線のなかでLINE公式アカウントの友だち追加または会員化が完了すると確認できる
  3. 3. 飲食店向けに提供されている

2番目の条件が、この記事の軸です。LINE連携をうたうサービスでも、実態が「別途契約するLINE配信ツールと連携できる」に留まる場合、注文と友だち登録が一本の導線になりません。その差を掲載基準そのものに入れています。条件を満たさなかったサービスの扱いは、7章で別に書きました。

この記事の表では、は公式情報で対応を確認できたもの、は公開情報では確認できなかったものを表します。「—」は機能がないという意味ではありません。

4 LINE連携対応の店内モバイルオーダー5選

1. ポスキューブ(poscube):注文と同時に友だち登録、配信までPOS画面で完結

poscube モバイルオーダー公式サイトのトップ画面(2026年9月9日取得)
出典:poscube モバイルオーダー 公式サイト(2026年9月9日に取得した画面)

ポスキューブは、飲食店向けiPad POSレジと一体で提供される店内モバイルオーダーです。座席のQRコードを読み取るとブラウザ上でメニューが開き、注文が入ります。

LINEについては、公式サイトに「LINE公式アカウントと連携し、注文時に自動で友だち追加」「会計後もクーポン配信などの販促にそのままつなげられます」と記載されています(モバイルオーダー)。友だち登録の起点が注文にあるため、集まる友だちは実際に注文した来店客に揃います

集めた友だちへの配信は、LINE集客施策として独立した機能になっています。「『来店日時』『来店回数』『注文内容』から対象者を簡単に選択できます」とされており、配信対象を絞れるぶん通数を抑えられます(2章)。メッセージとクーポンはテンプレートから選ぶ方式で、POSレジ画面から直接送信できます。「別アプリに切り替える必要がなく、操作もシンプル」と説明されており、マーケティング担当がいない店舗でも、レジを触るスタッフがそのまま配信まで完結できる設計です。

接客の工程を分けられる点も、LINE運用と関係します。ランチタイムは前払い、ディナータイムは後払いという会計方式の時間帯切替に対応しており、コース注文は対面で受けて追加のドリンクだけモバイルから受ける運用も可能です。高単価業態で一部だけ導入する場合でも、その一部の注文から友だちは増えます。

導入店の実績は複数公開されています。

店舗公開されている実績
魚一商店友だち獲得月300人以上を12ヶ月連続達成
幸運豚人LINE友だち1万人以上、毎月約200人のペースで増加。配信は約4,000人中3,000人が開封し開封率約75%
マルサ水産 穂積店LINEクーポンを約2,000人に配信し700件の利用。利用率30%超
焼肉富士モバイルオーダーのお客様利用率96%、人件費を57%削減

導入実績は3,400店舗以上です。

主な機能

  • LINE友だち自動追加:注文時に登録が完了し、「友だち追加をお願いします」の声かけが不要になります
  • 配信対象の絞り込み:来店日時・来店回数・注文内容で対象者を選び、POSレジ画面からそのまま配信できます
  • テンプレートとクーポン画像:メッセージとクーポンはテンプレートから選ぶだけで作成できます
  • 前払い・後払いの時間帯自動切替:ランチとディナーで会計方式を変えられます
  • 動画メニュー:メニュー画面に調理動画を掲載できます。焼肉 金次郎 広島店では「動画メニューで売上10%UP」の事例があります
  • 売り切れの即時反映:POSで売り切れを設定すると、モバイルオーダー画面にも即座に反映されます
  • 時間制の食べ飲み放題:QRコードを貼り替えずにメニューが自動で切り替わり、残り時間も管理できます
  • 多言語対応:自動翻訳で多言語メニューに対応します
長所注意点
注文と同時に友だちが増え、対象を絞った配信までPOS画面で完結する料金は非公開で、店舗規模に応じた個別見積もり
会計方式を時間帯で自動的に切り替えられ、一部導入から始めやすいiPad POSと一体で導入するため、既存POSからの乗り換え判断が同時に必要
導入まで最短10営業日、障害時は最短3分から遠隔操作で対応ネットワーク障害中は、お客様のスマートフォンからの注文が使えない(ハンディ・紙メニューで併用)
ポスキューブの根拠となる公式記載

「LINE公式アカウントと連携し、注文時に自動で友だち追加」「会計後もクーポン配信などの販促にそのままつなげられます」(モバイルオーダー)
「ランチタイムは前払いでスピーディーに、ディナータイムは後払いで丁寧な接客を」(モバイルオーダー)
「メニュー画面に調理動画を掲載し、写真だけでは伝わらないお客様の“食べたい”気持ちを引き出す新しい訴求方法」(モバイルオーダー)
「POSで売り切れを設定すると、モバイルオーダー画面にも即座に反映」「時間制の食べ飲み放題メニューへ自動切替え」(モバイルオーダー)
「自動翻訳で多言語メニューに対応し、スタッフが対応しなくてもインバウンドのお客様がスムーズに注文できます」(モバイルオーダー)
「『来店日時』『来店回数』『注文内容』から対象者を簡単に選択できます。」「POSレジ画面から直接LINEメッセージを送信可能。別アプリに切り替える必要がなく、操作もシンプル。」(LINE集客施策)
導入期間「最短10営業日」/障害時「最短3分から専門スタッフが遠隔操作で対応します」(よくある質問)

2. ダイニー(dinii):注文データと顧客IDを結びつけるID-POS設計

ダイニー モバイルオーダー公式サイトのトップ画面(2026年9月9日取得)
出典:ダイニー モバイルオーダー 公式サイト(2026年9月9日に取得した画面)

ダイニーは、卓上のQRコードを読み取ると自分のスマートフォンからメニューを注文できる店内モバイルオーダーです。公式サイトには「お客さまが注文時に二次元コードを読み込むことで LINE連携し、自動で会員化」と記載されています(モバイルオーダー)。

この5サービスのなかで、顧客データの粒度を最も前面に出しているのがダイニーです。「過去の注文履歴」「来店回数」「誕生日」などで絞り込んだ販促メッセージの配信ができるとされており、注文と顧客IDのひもづけを前提に設計されています。LINE公式アカウントを持っていない店舗には、アカウントの開設からサポートするとの記載もあります。

メニューは日本語・英語・中国語・韓国語に自動翻訳され、全ての商品に写真や動画を登録できます。

料金について、補足があります。ダイニーの公式サイトは要問い合わせですが、LINEヤフー for Business のLINEミニアプリパッケージ一覧には初期費用300,000円・月額40,000円と掲載されています(2026年9月9日確認)。店舗規模や契約内容で変わる可能性があるため、目安としてお使いください。

長所注意点
注文履歴・来店回数・誕生日で絞り込んだ配信ができる自社プロダクト群に集約する設計のため、他社POSとの組み合わせには制約がある
LINE公式アカウントの開設からサポートを受けられる自社サイトでは料金非公開。上記の公開価格も条件により変動する
全商品に写真・動画を登録でき、4言語に自動翻訳される卓単位のメニュー出し分け、前払い・後払いの切替は公開情報では確認できず
ダイニーの根拠となる公式記載

「お客さまが注文時に二次元コードを読み込むことで LINE連携し、自動で会員化。」(モバイルオーダー)
「『過去の注文履歴』『来店回数』『誕生日』などのお客さま情報で絞り込んだ販促メッセージの配信により、再来店を促進します。」(モバイルオーダー)
「全ての商品に写真や動画を入れることができるので」「日本語・英語・中国語・韓国語に自動で翻訳されます」(モバイルオーダー)
価格「初期費用300,000円/月額40,000円」(LINEヤフー for Business LINEミニアプリパッケージ一覧・2026年9月9日確認)

3. Okage Go 店内版:店内とテイクアウトを1つの基盤で管理

Okage Go 店内版 公式サイトのトップ画面(2026年9月9日取得)
出典:Okage Go 店内版 公式サイト(2026年9月9日に取得した画面)

Okage Go 店内版は、QRコードを読み取ってアプリのダウンロードや会員登録なしに注文できるモバイルオーダーです。店内とテイクアウトを同じ基盤で運用できる点が特徴です。

LINEについては、公式サイトに「オプションのLINEミニアプリ連携により、IDに紐づくPOSデータの蓄積や分析が可能」と記載されています(Okage Go 店内版)。LINE連携がオプション扱いである点は、他4サービスとの違いです。見積もり時に、標準の料金に含まれるかどうかを確認してください。

分析面では「『いつ誰が何を注文したか』『前回の来店はいつか』『何度目の利用か』といったRFM分析や顧客のLTVの把握が可能」とされています。多言語は英語・中国語(繁体字・簡体字)・韓国語に対応し、お客様がスタッフを介さずにテーブル決済まで完結できます。

長所注意点
店内注文とテイクアウトを1つのシステムで管理できるLINEミニアプリ連携はオプションで、標準機能ではない
RFM分析・LTV把握など、顧客分析の項目が明示されている料金は公式サイトに記載がなく、見積もりが必要
スタッフを介さないテーブル決済に対応自社POS環境とのセット導入が前提
Okage Go 店内版の根拠となる公式記載

「オプションのLINEミニアプリ連携により、IDに紐づくPOSデータの蓄積や分析が可能」(Okage Go 店内版)
「『いつ誰が何を注文したか』『前回の来店はいつか』『何度目の利用か』といったRFM分析や顧客のLTVの把握が可能」(同)
「英語・中国語(繁体字・簡体字)・韓国語に対応したセルフオーダーシステム」「お客様はレジの混雑状況に左右されることなくスタッフなしでテーブル決済が可能」(同)

4. QR Order:友だち登録が最も早く、ブロックされない通知が送れる

QR Order 公式サイトのトップ画面(2026年9月9日取得)
出典:QR Order 公式サイト(2026年9月9日に取得した画面)

QR Orderは、株式会社BlueIslandが提供する「専用タブレットも専用アプリのダウンロードも要らない、とことんシンプルなセルフオーダーサービス」です。

この5サービスのなかで、友だち登録が最も早い地点で起きるのがQR Orderです。公式サイトには「お客様がQRコードを読み取る際に、店舗のLINE公式アカウントに自然な流れで連携できる」と記載されています(LINEミニアプリ連携)。注文する前の時点なので、メニューを見ただけの来店客も友だちになります。

もう1つ、他社にない記載があります。「ブロック不可能なアカウント(Service Message)から通知メッセージの配信ができます」とされており、注文完了や呼び出しといった取引に関する通知が、友だちのブロック状態に左右されずに届く設計です。販促メッセージとは別枠の通知手段を持てる点は、6章で扱うブロック対策と関係します。

LINEミニアプリとの連携そのものには費用がかかりません。「初期費用、サポート費用、維持費用は一切かかりません。無料でQR Orderと連携することができます」と明記されています。サービス本体の料金は、LINEヤフーの一覧に初期費用98,000円・月額9,800円と掲載されています(2026年9月9日確認)。

長所注意点
QR読み取り時に友だち登録が起きるため、母数が最も大きくなるPOSは自社提供ではないため、既存POSとの連携仕様の確認が必要
取引通知をブロックされないアカウントから送れる注文しなかった来店客も友だちに含まれ、配信の反応率は下がる方向に働く
LINEミニアプリ連携が無料。本体価格も公開されている飲食店特化の会計機能(個別会計・飲み放題タイマー等)は公開情報では確認できず
QR Orderの根拠となる公式記載

「お客様がQRコードを読み取る際に、店舗のLINE公式アカウントに自然な流れで連携できる」(LINEミニアプリ連携)
「ブロック不可能なアカウント(Service Message)から通知メッセージの配信ができます」(同)
「初期費用、サポート費用、維持費用は一切かかりません。無料でQR Orderと連携することができます」(同)
「『QR Order』は、専用タブレットも専用アプリのダウンロードも要らない、とことんシンプルなセルフオーダーサービスです。」/価格「初期費用98,000円/月額9,800円」(LINEヤフー for Business LINEミニアプリパッケージ一覧・2026年9月9日確認)

5. L.B.B.Cloud:LINEログインだけで会員化し、完成通知を無料で送れる

L.B.B.Cloud 公式サイトのトップ画面(2026年9月9日取得)
出典:L.B.B.Cloud 公式サイト(2026年9月9日に取得した画面)

L.B.B.Cloudは、株式会社LBBが提供するモバイルオーダーのプラットフォームです。店内飲食とテイクアウトの両方に対応し、月額0円のSTARTERプランから店内モバイルオーダーを使えます。

LINEについては、公式サイトに「LINEログインで公式アカウントにお客様が友達として追加されます」と記載されています。友だち登録の起点は注文ではなくLINEミニアプリへのログインで、「LINEに登録されたユーザー情報を取得するので、ユーザーは、個人情報の入力無しで1タップで会員登録が完了します。どのLINEユーザーが何を注文したか顧客管理が可能になります」とされています。

完成通知のコストが他社と違う

この5サービスのなかで、配信のコスト構造に踏み込んでいるのはL.B.B.Cloudだけです。商品の出来上がり通知について、公式サイトには「LINEミニアプリなら、送信量無料の『LINEミニアプリのお知らせ』から、LINEのトークで完成通知が可能です。公式アカウントのトークを消費しない為、メッセージ数を気にせずにユーザーに無制限で完成通知を送信することができます」と記載されています。

LINE公式アカウントは、送信するメッセージ数に応じて費用がかかります。注文の完成通知のような「毎回必ず送る連絡」を公式アカウントの配信枠で送ると、販促に使える通数を圧迫します。取引の通知を別枠で送れる設計は、友だちが増えたあとの運用コストに効いてきます。

既存のスマレジをそのまま使える

L.B.B.Cloudにはスマレジ向けのプランがあり、スマレジのWaiterとPOSに連携して会計をスマレジ側に一元化できます。公式サイトには「すでにスマレジをご利用で新規L.B.B.Cloudをご契約の場合、あらたにご用意いただく機器はございません」と記載されています。既存のPOSを入れ替えずにLINE連携を足せる数少ない選択肢です。

スマレジプランは月額13,200円(最低利用期間6か月)で、メニューの曜日・時間帯切替、食べ放題・飲み放題のタイマー、テーブルオーダーでのモバイル決済、CRM分析、クーポン、英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語の多言語表示を含みます。導入は最短1週間とされています。

料金プラン

プラン月額(税込)店内モバイルオーダーLINEミニアプリ連携
STARTER0円別途手続きが必要
BASIC11,000円
スマレジプラン13,200円スマレジWaiter連携
PREMIUM33,000円〜

※初期費用0円。BASICは1年契約で9%割引。呼出通知の配信、在庫管理、時間・曜日ごとの表示切替はBASIC以上に含まれます(2026年9月9日確認)

友だちを集めるだけならSTARTER(0円)で足ります。一方、LINE・メールでの呼出通知配信や時間帯ごとのメニュー切替はBASIC以上です。6章で触れるとおり友だちは集めただけでは売上にならないので、実運用ではBASIC以上が前提になります

長所注意点
月額0円から店内モバイルオーダーとLINE連携を始められる呼出通知の配信や時間帯切替はBASIC(月額11,000円)以上
完成通知を公式アカウントの配信枠を消費せずに送れるLINEミニアプリの申請が必要で、プロバイダー設定の代行は有償
スマレジ利用中なら機器の追加なしでLINE連携を足せるスマレジプランは最低利用期間6か月。契約とサポートの窓口が2社になる
L.B.B.Cloudの根拠となる公式記載

「LINEログインで公式アカウントにお客様が友達として追加されます」(LINE公式アカウントとの連携)
「LINEに登録されたユーザー情報を取得するので、ユーザーは、個人情報の入力無しで1タップで会員登録が完了します。どのLINEユーザーが何を注文したか顧客管理が可能になります。」(同)
「LINEミニアプリなら、送信量無料の『LINEミニアプリのお知らせ』から、LINEのトークで完成通知が可能です。公式アカウントのトークを消費しない為、メッセージ数を気にせずにユーザーに無制限で完成通知を送信することができます。」(同)
プラン別の記載:STARTER「¥0/月」に「店内飲食モバイルオーダー」「LINEミニアプリとの連携※」、BASIC「¥11,000/月」に「LINE・メールでの呼出通知配信」「時間/曜日ごとの表示切り替え」(料金プラン)
「すでにスマレジをご利用で新規L.B.B.Cloudをご契約の場合、あらたにご用意いただく機器はございません。」/スマレジプラン「月額 ¥13,200」「※最低利用期間は6か月です。」/「外国語対応(5ヶ国語)」(L.B.B.Cloud for スマレジ)

5 LINE連携で比べる比較表

この章のポイント

見るのは3点です。LINE連携が標準機能かオプションか、配信まで使うのにどのプランが要るか、既存POSを残せるか。2章の配信コストとあわせて見ると、候補は絞れます。

表は横にスクロールできます

比較項目poscubeポスキューブダイニーdiniiOkage Go店内版QR OrderBlueIslandL.B.B.Cloud株式会社LBB
取引通知を通数枠の外で送れるかService MessageLINEミニアプリのお知らせ・送信量無料
LINE連携の提供形態標準機能標準機能オプション標準機能連携費用は無料標準機能月額0円のプランから
配信・顧客管理の提供条件POS画面から操作来店日時・来店回数・注文内容で絞り込み自社管理画面LINE公式アカウント機能取引通知はService Message顧客管理呼出通知の配信はBASIC以上
注文データと顧客IDの結びつけ注文履歴・来店回数・誕生日で絞込RFM分析・LTV把握どのLINEユーザーが何を注文したか
料金の公開状況非公開個別見積自社サイトは非公開LINEヤフー掲載:初期30万円/月額4万円非公開公開初期9.8万円/月額9,800円公開月額0円/11,000円/13,200円ほか
既存POSを変えずに導入POS一体型自社プロダクト群自社POS前提連携仕様は要確認スマレジ利用中なら機器追加なし
テイクアウト・店外注文
多言語対応自動翻訳日英中韓英・中(繁/簡)・韓英・中(簡/繁)・韓
動画メニュー

本比較表は各社が公開している情報のみを根拠に作成しています。「—」は機能の不在を意味するものではありません。掲載内容は2026年9月9日時点のものです。誤りがある場合は、公式情報を確認のうえ速やかに訂正します。

この表から読み取れることは3つです。

第一に、LINE連携が標準機能かどうかで分かれます

Okage Goはオプション扱いのため、見積もりに含まれているかを必ず確認してください。LINE連携を主目的に導入するなら、ここは費用構造に直結します

第二に、「集める」と「配る」で条件が変わる場合があります

L.B.B.Cloudは店内モバイルオーダーとLINE連携を月額0円のプランから使えますが、呼出通知の配信や時間帯ごとのメニュー切替はBASIC(月額11,000円)以上です。「LINE連携対応」という一言だけで判断すると、導入後に配信ができないことに気づく、という順序になりかねません。見積もり時は、友だちを集める機能と、集めた友だちに配信する機能を分けて確認してください。

第三に、既存POSを残せるのは2つだけです

ポスキューブ・ダイニー・Okage Goは、いずれも自社POSと一体で導入する設計です。既存のPOSを当面変えたくない店舗の候補は、QR OrderとL.B.B.Cloudの2つになります。とくにスマレジを使っている店舗なら、L.B.B.Cloudは機器の追加なしでLINE連携を足せます。逆に、注文から会計までを1つのベンダーにまとめたい場合は、他の3つが候補です。

なお、価格が読めるのはL.B.B.Cloud・QR Order・ダイニー(LINEヤフー掲載分)の3つです。相見積もりを短期間で回したい場合、この差は実務上効いてきます。

判断の順序、ベンダーへの質問リスト、費用の総額の見方は、総合比較の記事にまとめています。

関連記事飲食店向けモバイルオーダー比較5選|接客品質で選ぶ7つの軸【2026年版】

poscube モバイルオーダー資料の表紙

資料ダウンロード(無料)LINE友だちが増える導線を、資料で確認するposcubeのモバイルオーダー機能をまとめた資料です。注文時のLINE友だち自動追加、POS画面からのクーポン配信、前払い・後払いの時間帯切替など、表で確認した項目の詳細を確認できます。モバイルオーダー資料をダウンロード(無料)

6 友だちを集めたあとに何をするか

この章のポイント

友だちは集めた時点では売上になりません。配信して初めて来店に変わります。配信の操作画面を店舗が触れるか、そして配信頻度をどう決めるかを、導入前に決めておいてください。

LINE連携のモバイルオーダーを入れると、友だちは自動で増えます。問題はそのあとです。「マーケティング担当がいないので配信していない」という状態になると、増えた友だちは何も生みません。

これは実際に起きます。マルサ水産 穂積店は、クーポン利用率30%超の成果を出した一方で、「LINEの友だちは着実に増えていて、いつでも配信を始められる土台はしっかりできているという状況なんですが、リニューアルオープン後はバタバタしていて、正直まだ配信まで手が回っていないのが本音ですね」とも述べています(導入事例)。配信の手間をどこまで下げられるかが、続くかどうかを分けます。

実際にどこまで増えるのか

ポスキューブの導入店である幸運豚人(Tsui-teru! Porkman)では、次の数字が公開されています(導入事例)。

項目実績
LINE友だち数1万人以上
増加ペース毎月約200人
配信の開封率約75%(約4,000人中3,000人が開封)

注目すべきは友だち数より開封率です。来店客に絞ったLINE配信の反応は、一般的なメールマガジンの開封率を大きく上回ります。これは「来店したことがある人」だけが友だちになっているためで、注文導線から自動で登録されるモバイルオーダー特有の性質です。2章のとおり配信は通数課金なので、開封率の高さはそのまま費用対効果の差になります。

配信を誰が操作するか

ここが導入後に最も詰まる箇所です。配信の管理画面がPOSと別になっていると、店長がレジ締めのあとに別システムを開く運用になり、続きません。

ポスキューブはPOS画面からクーポン配信とメッセージ送信を操作できる設計です。ダイニーは自社の管理画面から、注文履歴・来店回数・誕生日で絞り込んだ配信を行います。Okage GoはLINE公式アカウントの機能を使う形です。L.B.B.Cloudは呼出通知の配信がBASIC以上に含まれるため、契約プランによって配信できる範囲が変わります。

商談では、配信の設定を、普段レジを触っているスタッフが操作できるかを実際の画面で見せてもらってください。

ブロックされないために

友だちが増えるほど、ブロックも増えます。実務上の目安は3点です。

  • 配信は週1回を上限に。新メニュー・季節の案内・クーポンのいずれかがあるときだけ送ります。ブロック対策であると同時に、2章の通数コストの対策でもあります
  • 来店直後の配信を避ける。会計の直後に販促が届くと、登録したことへの後悔につながりやすくなります
  • 取引通知と販促を分ける。注文完了や呼び出しの通知が、販促のブロックとは別枠で届く仕組みを持つサービスもあります(QR OrderのService Messageがこれにあたります)

7 純正のLINE連携がないサービスをどう見るか

この章のポイント

純正にLINE連携がなくても、連携アプリを足せばLINE連携は実現できます。データが分断されるとは限りません。見るべきは、会計まで一元化されるかと、契約・サポートの窓口が増えることです。

店内モバイルオーダーの主要サービスのなかには、自社の純正機能としてはLINE連携を持たないものがあります。たとえばスマレジのモバイルオーダーは、公式情報の範囲では純正のLINE連携について記載がなく、アプリマーケット経由で連携アプリを足す形になります(2026年9月8日確認)。

この構成は、条件しだいでは合理的な選択です。4章で取り上げたL.B.B.Cloudがまさにこの位置づけで、スマレジ向けのプランではスマレジのWaiterとPOSに連携し、テーブル精算からテイクアウトの事前注文まで会計をスマレジ側に一元化できるとされています。データが別システムに分かれるとは限りません。

それでも確認しておくこと

契約とサポートの窓口が2社になります。障害が起きたとき、POS側の問題かモバイルオーダー側の問題かの切り分けを店舗が担うことになります。商談では、どちらに問い合わせればよいかを機能単位で確認しておいてください。

POSの月額とは別に、連携アプリの月額がかかります。L.B.B.Cloudのスマレジプランは月額13,200円で、最低利用期間は6か月とされています。POS側の費用と合算した総額で比較してください。

連携できる範囲を機能単位で確認します。「連携できます」の中身が、注文データだけなのか、会計・顧客情報まで含むのかで運用が変わります。とくに友だち情報と注文データがひもづくかどうかは、LINE連携を主目的にする場合の要になります。

既にスマレジなどのPOSを使っていて入れ替えたくない店舗にとっては、POSを残したままLINE連携を足せるこの構成が現実的な出発点になります。LINE連携を軸にゼロから選ぶ場合と、既存環境に足す場合とで、正解が変わる箇所です。

8 LINEでつながりたくないお客様にどう向き合うか

この章のポイント

お客様は2種類います。LINEを使っていない方と、使えるけれど店とつながりたくない方です。後者への配慮が抜けると、注文体験そのものが再来店を遠ざけます。紙メニューを標準として残し、LINE連携があることを事前に伝えてください。

「注文したいのであって友達になりたいわけではない」

LINE連携のモバイルオーダーは、お客様側から見ると必ずしも歓迎されているわけではありません。2025年12月のITmedia Mobileの記事は、この点を正面から取り上げています(飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も)。

記事で紹介されているのは、たとえば次のような声です。

  • 「注文をするだけなのに、なぜLINEの友だちに追加しないといけないのか」
  • 「注文したいのであって友達になりたいわけではない」
  • 「LINE登録が必要だったら、入店しなかった」

記事は「注文した後は飲食店のアカウントをブロック、削除すればいいわけだが、その手間をユーザーに強いている時点で優しい仕組みとはいえない」と指摘しています。フリーWi-Fiがない店で、お客様のデータ容量とバッテリーを使わせている点についても触れられています。

「必須」ではなく「デフォルトでオン」が正確です

ここは事実関係を正確に押さえておく必要があります。LINEログインの認証画面では、「友だちを追加する」のチェックを外せば、友だちにならずに注文できます。同記事も初出時に「友だち登録が必須」と書いたうえで、後から訂正を出しています。

ただし、LINEの開発者向けドキュメントには「認証プロバイダー配下に存在する場合、bot_prompt=normalのときに表示されるオプションは、デフォルトで有効になります」と記載されています。初期状態はオンで、外すには気づいて操作する必要があります。記事の筆者も「指摘されるまで気付かなかった」と書いています。

店舗側でできる4つのこと

① LINE連携があることを、注文の前に伝える

卓上のQRコードを見ただけでは、LINE連携が必要かどうかは分かりません。「LINE登録が必要だったら入店しなかった」という声があるのは、気づくのが注文の直前になるからです。入口や卓上の案内に一行添えておくだけで、不意打ちにはなりません。

② 紙メニューを標準として残す

QRコードを唯一の注文手段にすると、使えないお客様も、使いたくないお客様も注文できません。紙を「例外対応用」ではなく通常運用の一部として置いてください。

③ 声かけの言い方を変える

案内の主語を「手段」から「選択肢」に変えます。「QRコードでご注文ください」と方法を指定すると、それ以外は認められていないように聞こえます。「ご注文は、QRコードでもお声がけでも承ります」と並べて示せば、同じ内容でも指示ではなく提案として受け取られます。ハンディ端末との併用を通常運用に組み込んでおけば、ネットワーク障害でお客様のスマートフォンからの注文が使えなくなったときの受け皿にもなります。

④ 友だち追加の直後に販促を送らない

一度きりの来店かもしれないお客様に、会計直後クーポンが届くと「登録しなければよかった」に直結します。2章のとおり配信は通数課金でもあるので、送る相手と送るタイミングを絞ることは、心証とコストの両方に効きます

あわせて、LINE連携ではLINE IDなどの情報が店舗側に渡ります。自店が導入するサービスのプライバシーポリシーを読み、何を取得しどう使うのかをスタッフが一言で説明できる状態にしておいてください。お客様に聞かれたときに答えられないのが、いちばん不信を招きます。

友だちの増え方は鈍りますが、それでかまいません

この設計を取ると、LINEの友だちが増えるのはモバイルオーダーを使った卓の分だけになります。全席一律の導入と比べて母数は小さくなります。

ただし2章のとおり、友だちは増やすほど配信コストが上がります。来店するつもりのない人を友だちに含めても、通数を消費するだけで反応は返ってきません。使いたい人だけが使う導線にしておくほうが、結果として配信の効率は上がります。

9 接客品質は落ちないのか

この章のポイント

工程を分ければ落ちません。説明や相談が必要な場面は人が担い、注文を通す作業だけをモバイルに任せます。詳しくは総合比較の記事で扱っています。

導入検討時に必ず出る懸念です。結論は、全席・全メニューを一律にデジタル化するのではなく、工程を分けられるかどうかで決まります。

コース説明やおすすめの提案は対面で残し、追加のドリンクやサイドメニューをモバイルから受ける。この線引きができれば、注文を取りに伺っていた時間は配膳やお客様への声かけに回せます。消費者調査でも、セルフオーダーを使いたい理由の1位は「自分の都合の良いタイミングでオーダーできる」でした。お客様が避けたいのは接客ではなく、待たされることです。

工程の分け方、業態別の使い分け、削減した時間の振り向け先の決め方は、総合比較の記事で詳しく扱っています。

関連記事接客品質で比較するとはどういうことか|飲食店向けモバイルオーダー比較

10 まとめ

LINE連携で店内モバイルオーダーを選ぶとき、判断の順序は次のとおりです。

  1. 既存POSを変えるかどうかを先に決める。ここで候補が絞れます
  2. 友だちが増えたときの配信コストを試算する。想定友だち数×配信回数で通数を出し、LINE公式アカウントのプラン料金と突き合わせます
  3. LINE連携が標準機能か、オプションか、上位プラン限定かを見積もりで確認する
  4. 配信の操作画面を、実際にレジを触るスタッフが操作できるか見せてもらう
  5. 紙メニューとハンディの併用を通常運用として設計し、LINE連携があることを事前に告知する

友だちを集める仕組みと販促の仕組みが注文導線の中で一体になっていると、集める工数と配信の工数を別々に管理する必要がなくなります。マーケティング専任者がいない中小規模の店舗ほど、この差は運用の続けやすさに効いてきます

ポスキューブでも、導入前の工数試算の段階からご相談を承っています。

LINE連携のモバイルオーダーを検討している方へ

まずは資料で機能と導入の流れを確認できます。業態や残したい接客に合わせた個別のご相談も無料で承っています。

11 よくある質問

Q. LINE連携モバイルオーダーとは何ですか

A. お客様のLINEを注文の入り口として使う店内オーダーシステムのことです。専用アプリのダウンロードが不要で、卓上のQRコードを読み取るだけで注文画面に進めます。多くのサービスでは、この過程で店舗のLINE公式アカウントの友だち登録が完了するため、注文の受付と再来店の販促を一本の導線で設計できます。

Q. 友だちが増えると、LINEの費用は上がりますか

A. 上がります。LINE公式アカウントのメッセージ配信は通数の従量課金で、通数は「配信回数×友だち数」で決まるためです。無料のコミュニケーションプランは月200通、ライトプラン(月額5,000円・税別)は5,000通まで、スタンダードプラン(月額15,000円・税別)は30,000通までで、超過分は1通あたり最大3円(税別)がかかります。たとえば友だち1万人に週1回配信すると月40,000通になり、スタンダードプランでも1万通の超過が出ます。対策は、完成通知などの取引連絡を通数枠の外から送れるサービスを選ぶこと、配信対象を条件で絞ること、開封率を上げることの3つです。

Q. 集めた友だちにブロックされないためには、どんな配信頻度が適切ですか

A. 週1回を上限の目安にしてください。新メニュー・季節の案内・クーポンのいずれかがあるときだけ送る運用が現実的です。会計直後の配信は、登録したことへの後悔につながりやすいので避けてください。注文完了や呼び出しといった取引に関する通知を、販促とは別枠で届ける仕組みを持つサービスもあります。

Q. LINEミニアプリとLIFFは何が違いますか

A. LINEミニアプリはLINEアプリの中で動くWebアプリで、LINEヤフーの審査を通った認定パッケージとして提供されるものがあります。LIFFは店舗側のWebページをLINEの中で開くための仕組みです。経営者の方の判断材料としては「注文画面がLINEの中で開くのか、ブラウザで開くのか」を確認すれば足ります。LINEの中で開く場合は、友だち追加を自然な流れに乗せられます。

Q. LINE連携のモバイルオーダーは、友だちを集めればすぐ売上になりますか

A. なりません。友だちは配信して初めて来店に変わります。サービスによっては、友だちを集める機能は下位プランで使えても、自動配信や顧客管理は上位プランが必要な場合があります。見積もり時には、友だちを集める機能と、集めた友だちに配信する機能を分けて確認してください。

Q. ネットワーク障害が起きたら、LINEからの注文はどうなりますか

A. お客様のスマートフォンからの注文はインターネットを経由するため、回線が切れている間は使えません。これはLINE連携の有無にかかわらず共通です。障害中はハンディ端末や紙メニューで注文を受ける併用運用に切り替えます。POS側で注文・調理指示・会計を継続できるかは製品によって異なるため、「新規注文」「厨房への指示」「現金会計」「キャッシュレス会計」の4つについて、それぞれ継続するのか停止するのかを書面で確認してください。

Q. LINEを使わないお客様にはどう対応すればよいですか

A. 紙メニューを標準として残し、QRコードは使いたい方だけが使う選択肢として提示してください。案内は方法を指定するのではなく、「ご注文は、QRコードでもお声がけでも承ります」と選択肢を並べる言い方にすると抵抗が下がります。ハンディ端末との併用を通常運用に組み込んでおくと、障害時の受け皿にもなります。

Q. LINEの友だち追加を断りたいお客様にはどう対応すればよいですか

A. LINEログインの認証画面で「友だちを追加する」のチェックを外せば、友だちにならずに注文できます。ただしLINEの仕様上この項目は初期状態でオンになっているため、外すにはお客様が気づいて操作する必要があります。店舗側では、卓上や入口の案内にLINE連携があることを明記し、紙メニューやハンディでの注文も受けられる状態にしておいてください。「注文したいのであって友達になりたいわけではない」という声は実際に報じられており、注文の直前に不意に登録を求められる体験そのものが再来店を遠ざけます。

Q. LINE連携モバイルオーダーの費用はどのくらいですか

A. 本記事で比較した5サービスのうち、価格が公開されているのはL.B.B.Cloud(初期0円・月額0円〜、スマレジ連携プランは月額13,200円)とQR Order(初期98,000円・月額9,800円)です。ダイニーは自社サイトでは非公開ですが、LINEヤフーのLINEミニアプリパッケージ一覧に初期300,000円・月額40,000円と掲載されています。ポスキューブとOkage Goは要問い合わせです。月額のほかに決済手数料やiPad・プリンターなどの機器代がかかるため、総額で比較してください。


執筆者プロフィール
清水 隼人(しみず はやと)
清水隼人プロフィール画像フードテックライター / 元飲食店経営者
都内で複数の飲食店を7年間経営。経営者として店舗運営の現場にも立ち、厨房のオペレーション設計・スタッフ教育・繁忙期のシフト管理まで一貫して担当。経営時代に感じた「現場の勘」とテクノロジーの接続への関心から、現在はフードテック・レストランDX事情を追うライターとしても活動している。

 

出典

本記事の比較表・数値は、以下の情報にもとづいています。2026年9月9日時点の確認結果です。仕様・料金は改定されるため、検討時には最新の公式情報をご確認ください。
各サービスの紹介に掲載している画面は、下記の各社公式サイトを2026年9月9日に表示して取得したものです。画面内の文言・画像の著作権は各社に帰属します。

・poscube(ポスキューブ)
モバイルオーダー https://pos-cube.com/service/mobile-self-order/
機能一覧 https://pos-cube.com/solutions/
よくある質問 https://pos-cube.com/qa/
導入事例:幸運豚人 https://pos-cube.com/case-studies/tsuiteru-porkman/
LINE集客施策 https://pos-cube.com/solutions/acquisition/
導入事例:焼肉富士 https://pos-cube.com/case-studies/yakiniku-fuji/
導入事例:魚一商店 https://pos-cube.com/case-studies/uoichi-shoten/
導入事例:マルサ水産 穂積店 https://pos-cube.com/case-studies/marusasuisan-hozumi/
・ダイニー(dinii)
モバイルオーダー https://dinii.jp/service/mobile-order/
・Okage Go 店内版
Okage Go 店内版 https://okagekk.com/service/mobileorder-in/
・QR Order(株式会社BlueIsland)
LINEミニアプリ連携 https://ja.qrorder.com/cooperation/line/
サービストップ https://ja.qrorder.com/
・L.B.B.Cloud(株式会社LBB)
トップページ https://lbb.co.jp/
LINE公式アカウントとの連携 https://lbb.co.jp/line/
料金プラン https://lbb.co.jp/plan/
L.B.B.Cloud for スマレジ https://lbb.co.jp/smaregi/
・LINEヤフー for Business(ダイニー・QR Orderの価格)
LINEミニアプリパッケージ一覧 https://www.lycbiz.com/jp/service/line-mini-app/package/
・ITmedia Mobile「飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も」(2025年12月4日) https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2512/04/news076.html
・LINE Developers「LINEログインしたときにLINE公式アカウントを友だち追加する(友だち追加オプション)」 https://developers.line.biz/ja/docs/line-login/link-a-bot/
・LINEヤフー for Business
LINE公式アカウント 料金プラン https://www.lycbiz.com/jp/service/line-official-account/plan/
追加メッセージ料金改定のお知らせ(2026年2月16日) https://www.lycbiz.com/jp/news/line-official-account/20260216/
・ホットペッパーグルメ外食総研「人のサービスへのこだわり」
調査結果 https://www.hotpepper.jp/ggs/research/article/column/20250924