コンテンツへスキップ

【保存版】韓国人訪日客が「いま」食べたい日本食ベスト10と人気エリア分析

コロナ禍を経て、日本のインバウンド市場は急速な回復を見せています。その中でも、圧倒的な訪日数を誇り、飲食店にとって無視できない存在なのが韓国人訪日客です。
彼らの最大の特徴は、物理的な距離の近さゆえの「リピート率の高さ」。欧米圏からの観光客が「一生に一度の日本旅行」であることが多いのに対し、韓国人観光客にとっての日本は「週末に気軽に行ける海外」です。先月は福岡、今月は大阪といったように、まるで国内旅行のような感覚で頻繁に訪れる層もいるほどです。
また、旅行の目的が変化している点も見逃せません。かつてのような、有名な観光地を巡るスタイルから、「本場の味を楽しむ」「日本ならではの体験をする」という深堀り型の旅行スタイルへとシフトしています。

特にSNSネイティブである20代~30代の若者や女性層は、InstagramYouTube、そして韓国独自の検索エンジンやブログ文化を駆使し、ガイドブックには載っていないような路地裏の名店まで探し出して訪れます。
本記事では、そんな目の肥えた韓国人訪日客が「日本で絶対に食べたい」と考えている人気メニューベスト10と、彼らが訪れる主要エリアに求めている特性を徹底解説します。自店のメニュー開発や集客戦略のヒントとしてご活用ください。

韓国人が日本食を熱烈に支持する「3つの理由」

ランキングに入る前に、なぜ彼らがこれほどまでに日本食を求めているのか、その背景にある心理と食文化の変化を理解しておきましょう。

1. 韓国国内での「日式ブーム」と本物志向

現在の韓国国内は日本食ブームが続いています。「Omakase(おまかせ)」という言葉が高級寿司店の代名詞として定着したり、ハイボールやアサヒスーパードライなどの日本のお酒が流行したりと、日本食は非常に身近な存在です
しかし、国内で食べる日本食はあくまで「韓国風にアレンジされたもの」が多いのが実情。それを知っているからこそ、「本場の味はどう違うのか?」「オリジナルの味を確かめたい」という強い動機が生まれます。
彼らが求めているのは、韓国でも食べられる味ではなく、日本でしか味わえない本物の体験なのです

2. 「辛さ」からの脱却と「だし文化」への興味

韓国料理といえば唐辛子を使った辛い料理(メウンマ)が主流ですが、近年の健康志向や味覚の多様化に伴い、「あっさりとした味」「素材の味を生かした味」への関心が高まっています。
日本のだし文化や、素材の鮮度をダイレクトに味わう日本の調理法は、辛い味付けに慣れた彼らにとって新鮮で、洗練された食事として受け入れられています。「日本の食事は味が薄い」と言われたのは過去の話。現在はその繊細な味付けこそが、美食の基準と理解されているのです

3. 圧倒的なコストパフォーマンスと「オモテナシ」

韓国の物価上昇や為替の影響もあり、韓国人にとって日本の食事は「安くて美味しい」という認識が広がっています。韓国の物価上昇と比較すると、日本のランチや居酒屋の価格設定は非常に魅力的なのです。
さらに、清潔な店内、丁寧な接客、細やかな気配りといった日本の「サービスレベルの高さ」は、彼らにとって大きな感動ポイントです。「この価格で、こんなに丁寧に接客してくれるのか」という驚きが、SNSでのポジティブな拡散につながり、さらなる集客を生む好循環を作っています。

【ランキング】韓国人訪日客が食べたい人気メニューベスト10

ここからは、実際の訪日客の声やSNSのトレンドに基づいた「食べたいメニュー」をランキング形式で解説します。飲食店経営者に向けたヒントも併せてご紹介します。

【1位】ラーメン:カスタマイズ体験こそが最強のエンタメ

不動の1位はやはりラーメンです。特に「とんこつラーメン」が人気。そして近年はトレンドが細分化していて、「つけ麺」の人気も急上昇しています。

人気の理由
韓国のインスタントラーメン文化とは異なる、「職人が作る生麺とスープ」へのリスペクトがあります。特に「一蘭」のような「麺の硬さ」「スープの濃さ」「辛さ」を自分で選べるシステムは、自分の好みを追求したい韓国人の国民性に深く刺さっています

注目トレンド
近年は人気が急上昇している「つけ麺」は、熱いスープと冷たく締まった麺のコントラストや、濃厚な魚介豚骨スープのパンチ力などが韓国人の味覚にマッチしています。魚介に親しみがある彼らだからこその味わい深さがあるのでしょう

飲食店へのヒント
「替え玉」システムは非常に喜ばれます。また、辛味調味料やニンニクなどを卓上に置き、「味変」を楽しめるようにすると満足度が向上します。

【2位】寿司:回転寿司は「食のテーマパーク」

高級店から回転寿司まで幅広く人気ですが、特にインバウンド需要が高いのは、鮮度と価格のバランスが良い「グルメ回転寿司」や「立ち食い寿司」です。

人気の理由
韓国でも寿司はメジャーですが、日本で食べる寿司は「ネタの鮮度」と「種類の豊富さ」が段違いであると評価されています。回転寿司店で皿が回る様子や、タッチパネルで注文して専用レーンで届く仕組み自体が、エンターテインメントとして楽しまれています。

飲食店へのヒント
サーモン、マグロ、エビは鉄板の人気ネタです。また、韓国人は「わさび」の強さに敏感な場合があるため、別添えやサビ抜きのオプションを明確にすると親切です

【3位】和牛(焼肉・すき焼き):口どけへの感動

Wagyu」のブランド力は韓国でも健在です。韓国の焼肉(サムギョプサルや韓牛)とは異なる食体験が求められています。

人気の理由
韓国の焼肉は「噛みごたえ」や「肉の味」を重視する傾向がありますが、日本の和牛は「サシ(脂)」の甘みと「口の中で溶ける柔らかさ」が特徴です。この食感の違いに感動する観光客が後を絶ちません。

飲食店へのヒント
焼肉だけでなく、甘辛い割り下で食べる「すき焼き」も人気です。生卵に肉をくぐらせて食べる文化は韓国には少ないため、日本独特の食体験として喜ばれます。食べ方をイラストなどで図解すると親切でしょう。

【4位】とんかつ:厚切り肉とサクサク衣のハーモニー

韓国にも「トンカス」と呼ばれる洋食メニューがありますが、日本の専門店のとんかつとは別物です。

人気の理由
日本のとんかつは「肉の厚み」が圧倒的です。低温調理でピンク色に仕上げた厚切りロースカツや、箸で切れるヒレカツは、ビジュアル的にもSNS映えするため大人気です。衣のサクサク感(クリスピーさ)も高く評価されます。

飲食店へのヒント
ソースだけでなく、岩塩やわさびで食べるスタイルを提案してみてください。「肉そのものの味」を楽しむ高級感ある食べ方として好まれます。

【5位】天ぷら:揚げたての「軽さ」がカギ

専門店で食べる天ぷら定食や天丼は、ランチの定番として定着しています。

人気の理由
韓国の揚げ物(ティギム)は衣が厚めでフリッターに近いものが多いのに対し、日本の天ぷらは衣が薄く、軽い食感が特徴です。海老はもちろん、野菜の天ぷらの美味しさに驚く声が多く聞かれます。

飲食店へのヒント
注文後に目の前で揚げて一品ずつ提供するスタイルは、高級感があり満足度が高いです。また、天丼はボリューム感があり、写真映えするため若者層に人気です。専門店でなくても、揚げたては喜ばれるので、メニューに加えることをおすすめします

【6位】うどん・そば:シンプルイズベスト

旅行中の暴飲暴食で疲れた胃に優しい、あっさりとしたメニューとして重宝されます。

人気の理由
特に「讃岐うどん」のようなコシの強い麺や、だしの香りが立つ「そば」は、日本の伝統的な味として認知されています。冷たいざるそばや、ぶっかけうどんなど、麺の食感をダイレクトに楽しめるメニューが人気です

飲食店へのヒント
トッピングの自由度(天ぷらやおにぎりとのセット)があると喜ばれます。また、温かい麺と冷たい麺の表記をわかりやすくすることが重要です。

【7位】おでん:コンビニから専門店まで

冬の日本旅行の楽しみとして、「おでん」を挙げる韓国人は意外に多くなっています。

人気の理由
韓国にもおでん(オムク)はありますが、日本の大根、こんにゃく、はんぺん、牛すじといった多様な具材と、透き通っただしの味は別格とされています。コンビニでおでんを買ってホテルで食べるのが「通」の楽しみ方として定着しているほどです。

飲食店へのヒント
大根の大きさや味の染み具合は強力な武器になります。また、「熱燗とおでん」などの組み合わせを紹介し、日本的な情緒を感じさせるセットとして提案するのもよいでしょう

【8位】お好み焼き・たこ焼き:ライブ感がたまらない

大阪旅行とセットで語られることが多い「粉もん」は人気があります。

人気の理由
目の前の鉄板で調理されるプロセスそのものがパフォーマンスとして楽しまれています。ソースとマヨネーズの濃厚な味付けは、万国共通で愛される味。派手なパフォーマンスと鉄板から立ちこめる香りが食欲をそそります。また、自分で焼くスタイルのお店も、「体験型グルメ」として好評です。

飲食店へのヒント
動画撮影を促すような演出(マヨネーズビームや鰹節が踊る様子など)がSNS拡散の鍵となります。

【9位】抹茶スイーツ・和菓子:SNS映えの王道

食事の後のデザートやカフェタイムに欠かせないのが抹茶です。

人気の理由
京都旅行の影響もあり、「日本=抹茶」のイメージは非常に強いです。抹茶パフェ、抹茶ティラミス、大福などは、その美しい緑色が写真映えするため、Instagramへの投稿数が圧倒的です。

飲食店へのヒント
「濃厚さ」を売りにすると良いでしょう。抹茶の苦味と甘味のバランスを追求した本格的なスイーツは、カフェ需要を取り込む強力なフックになります。また写真映えするような盛り付けも重要なポイントとなります。

【10位】カレーライス:日本独自の進化系

インドカレーともタイカレーとも違う、「日本のカレーライス」は隠れた人気メニューです。

人気の理由
とろみがあり、甘さと辛さとコクが融合した日本のカレーは、韓国人の口に非常にマッチします。特に「カツカレー」や「ハンバーグカレー」のようなボリューム満点のトッピング系が好まれます。

飲食店へのヒント
辛さを選べるようにすること、そして福神漬けやらっきょうといった付け合わせの説明を添えることで、日本式カレーのファンを増やすことができます。

韓国人観光客が訪れる人気観光 × 日本食の組み合わせ

彼らは「食べる」ことと「観光・買い物」をセットで計画します。エリアごとの特性を理解し、自店の立地がどのようなニーズに応えられるかを分析しましょう。

【1】大阪(なんば・道頓堀・心斎橋)

韓国人にとって「日本旅行の最初の入り口」として最も人気があるのが大阪です。飛行時間が短く、LCCの便数も豊富。街の雰囲気が韓国の活気と近く、親しみやすいエリアです。
人気の中心はたこ焼き、お好み焼き、串カツなどの「粉もん・B級グルメ」。道頓堀での食べ歩きは必須コースです。また、心斎橋でのドラッグストア・ブランド品購入の合間に立ち寄れるカフェやラーメン店も重宝されます。

選ばれる飲食店のヒント
回転率重視の店作りと、派手でわかりやすい看板メニューの掲示が有効です。

【2】東京(新宿・渋谷・浅草・池袋・銀座)

最新の流行と伝統が混在する東京は、リピーターや若者に人気のエリアです。
●新宿・渋谷
ナイトスポット、居酒屋、話題のカフェが集中。深夜まで営業しているラーメン店や焼肉店に需要があります。抵抗なく入れるように、わかりやすい看板の設置が必須となります。
●池袋
アニメ・キャラクター文化を好む層が集まります。コラボカフェや、ボリュームのあるつけ麺、牛カツなどが人気です。
●銀座
高級ブランドショッピングができる場所との印象は健在。高級寿司やとんかつの名店、老舗喫茶店を訪れる層が多いので、価格をあえて高くし、品質をアップする戦略も通用します。
●浅草
着物レンタルをして寺社仏閣を巡りながら、抹茶スイーツやメンチカツなどの「食べ歩きグルメ」を楽しむ人が増えています。天ぷらや蕎麦も人気。和の印象を取り入れた盛り付けが鍵となります。

【3】福岡(博多・天神)

韓国(釜山)から最も近く、船でも来られるため、「国内旅行よりも気軽に行ける海外」として不動の人気を誇ります。
とんこつラーメンの聖地巡礼はもちろん、「もつ鍋」や「屋台」での食事が最大の魅力。屋台文化は韓国にもありますが、博多の屋台の雰囲気は独特で人気があります。

選ばれる飲食店のヒント
福岡を訪れる韓国人はリピーター率が非常に高いため、常連客になってもらうためのLINE公式アカウントの活用や、次回使えるクーポンなども有効になります。

【4】札幌・小樽(北海道)

雪への憧れが強い韓国人にとって、北海道は冬の旅行先の頂点です。カニ・ウニ・イクラなどの海鮮丼は必須。また、独特の鍋料理であるジンギスカンや、野菜たっぷりのスープカレーも人気です。小樽のカフェ巡りや、小樽洋菓子舗「ルタオ」や白い恋人の人気により、スイーツも定番の地となっています。

【5】京都

大阪旅行とセットで訪れるケースが多いですが、より「日本らしさ」を求める層に支持されています。
ビジュアル重視のカフェや抹茶スイーツが圧倒的人気。一方で、湯豆腐やおばんざいといった、京都ならではの優しい味付けの和食も「体験」として選ばれています。

【6】神戸

おしゃれな雰囲気を好むカップルや女性グループに人気です。世界的に有名な「神戸牛」を鉄板焼きで食べることが一つのステイタスです。また、パンやケーキのレベルが高いことでも知られており、カフェ巡りの需要が高いです。

【7】沖縄

ハワイのようなリゾート体験を求めて訪れます。海が見えるカフェでのランチ、沖縄そば、そしてアメリカンなステーキハウスが人気です。韓国のインフルエンサーによる発信も多く、フォトジェニックなスポットに行列ができます。

韓国人インバウンド攻略の共通項と対策

人気エリアや人気店に共通しているのは、以下の5つの要素を満たしていることです。これらを自店に取り入れることで、集客力は格段に上がります。

1.「SNS映え」は必須条件

味はもちろんですが、「写真・動画を撮りたくなるビジュアルか?」が店選びの第一歩。照明、盛り付け、食器にこだわり、メニュー写真と実物のギャップをなくしましょう。

2.わかりやすいメニューと情報発信

韓国語メニューを用意できるのがベストですが、ない場合でも、モバイルオーダーで自動翻訳させることで対応が可能になることもあります。また、Instagramでの発信においては、ハッシュタグに韓国語を入れるだけで発見率が変わります。

3.キャッシュレス対応とWi-Fi

韓国はクレジットカード社会です。PayPayなどのQR決済だけでなく、クレジットカード決済ができることは必須。また、旅先での検索用にフリーWi-Fiがあると喜ばれます

4.「おひとりさま」への配慮

一人旅を楽しむ韓国人も増えています。カウンター席の充実や、一人でも注文しやすいサイズ(ハーフサイズなど)のメニューがあると選ばれやすくなります

5.GoogleマップとNAVERへの対策

Googleマップの口コミは必ずチェックされます。また、韓国独自の検索エンジン「NAVER(ネイバー)」でのブログ検索も主流です。余裕があれば、韓国人ブロガーを招待するなどして、NAVER上での露出を増やすことも検討すべき戦略です。

まとめ:韓国人は“リピーター最強のインバウンド客”

韓国人観光客は、一度その店のファンになれば、次の訪日時にも必ず訪れてくれる義理堅いリピーターになり得ます。また、彼らのSNSでの拡散力は凄まじく、ひとたび話題になれば、広告費をかけずとも連日行列を作ることも夢ではありません。
彼らが求めているのは、「近くて行きやすい日本」で出会う、「本物で、美味しくて、映える」体験。
まずは自店のメニューの中で、「どの商品が彼らの心に刺さるか」を見直し、韓国語のPOPを作ることから始めてみてはいかがでしょうか。その小さな一歩が、大きなインバウンド需要を取り込むきっかけになるはずです。

 


LINE連携のモバイルオーダーなら「poscube」がおすすめ!

飲食店の運営にあたり、LINE連携でのリピーター獲得、インバウンド対策で多言語対応のモバイルオーダーの導入をご検討なら「poscube」。

また注文・会計・売上分析が一体化しており、通常メニューとモバイルオーダー用のメニューの管理もシンプルで簡単です。

導入後のサポート体制も整ってます、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

資料ダウンロードはこちら

飲食店プロ向けPOSレジ+OES「poscube」         


ライタープロフィール
原田 園子

兵庫県出身。
株式会社モスフードサービス、「月刊起業塾」「わたしのきれい」編集長を経てフリーライター、WEBディレクターとして活動中。 https://radasono.wixsite.com/portfolio