インバウンド対策に必須!Yelpを飲食店の集客に使う方法とは?

Yelpをご存知だろうか。Yelp(イェルプ)は2004年にジェレミー・ストッペルマンとラッセル・シモンズの二人のPayPal出身者が立ち上げたローカルビジネス口コミサイトだ。ハーバード大学在籍時に企業インターンとしてサンフランシスコに滞在していたストッペルマンがインフルエンザにかかり、地元で評判の良いクリニックを検索できる仕組みがあればという思いをしたことから発案されたという。

 

Yelpとは何か?

Yelpは当初、クリニックを含むローカルビジネスの口コミサイトとして立ち上がったが、なぜかレストランやバーなどの飲食店の情報が多く集まり、今日までにアメリカ人にとっての標準的な飲食店検索・口コミサイトとしての地位を確立した(なお、Yelpでは飲食店以外の各種のローカルビジネスも検索できるが、飲食店検索に使うユーザーが多いのでそういう書き方をした)。
Yelpは、アメリカ版ぐるなびか、またはアメリカ版食べログという風にイメージするといいかもしれない。

Yelpは現在、世界32カ国で提供され、日本では2014年4月からサービスを開始している。なお、Yelpが日本でサービスを開始した際、当時の日本のマスコミはYelpを「食べログキラー」であると紹介している。



レビューの質が売りのYelp

そのYelpだが、使い方は極めて簡単だ。パソコンの場合はYelpのウェブサイトへアクセスし、検索ワードと対象エリアで検索する。スマートフォンの場合は専用アプリをインストールし、同様に検索する。検索結果を見ればわかると思うが、Yelpの最大の特徴は各店に寄せられたレビューの量と質だ。特にYelpはレビューの質が高いことで知られている。

では、Yelpはどうやってレビューの質を確保しているのだろうか。まずはYelpが「推薦ソフト」とよぶアプリケーションの存在だ。Yelpでは投稿されたすべてのレビューをおすすめできるレビューとするのではなく、誹謗中傷や明らかなステマ、あるいはビジネスオーナー自身によるレビューなどを推薦ソフトでふるい分けている。Yelpによると、投稿されるレビューのうちおよそ25%は「おすすめできないレビュー」としてふるい分けられているという。

また、Yelpでは実名主義と顔写真の公開が推奨されている他、質の高いレビューを投稿するユーザーに特別ステータスを与える仕組みなども用意し、レビューの質を高めている。さらにはエリアごとにコミュニティマネージャーを配し、イベントを開催するなどしてユーザーのモラルとモチベーションを管理している。

なお、レビューの量と質が多くのユーザーを集めるインセンティブとなっている点はトリップアドバイザーも同様だ。実際のところ、欧米インバウンド客の多くが、日本滞在時の飲食店の検索にYelpとトリップアドバイザーを使っている。

 

お店の登録の仕方

では、Yelpに自分のお店を登録するにはどうすればいいのだろうか。お店の登録も非常に簡単だ。まずはYelpのビジネスオーナー専用ページへ行き、Yelpにあなたのお店の情報が既に登録されていないか検索する。Yelpは日本ではゼンリンと提携していて、ゼンリンのデータベースにあなたのお店の情報が収載されている可能性があるからだ。Yelpに情報が登録されていればそのまま編集画面へ移動し、登録されていなければ新たに情報を追加する。後はそれぞれ画面の指示に従ってお店の情報を編集または登録する。

登録そのものは日本語で行うが、欧米インバウンド客を招致するためのポイントは、「名物自慢」「歴史」といったお店の特徴を紹介する項目に、日本語の説明文に加えて英語の説明文を加えることだ。また、Yelpを欧米インバウンド客招致専用に使う場合は、英語の説明文だけを記した方がよいだろう。

欧米インバウンド客の多くは英語版のYelpを使っているが、彼らの画面にはお店の営業時間、駐車場の有無などの情報が英語に変換されて表示される。一方で、レビューが日本語で投稿された場合、レビューは翻訳されずにそのまま日本語で表示される。よって次の課題は、いかにして英語のレビューを増やすかになる。

 

写真の掲載と英語のコメントも

欧米インバウンド客を引き寄せ、英語でレビューを投稿してもらうために有効なのが写真の掲載だ。お店の定番料理の写真に加え、スペシャルメニューや英語のメニューなどを撮影し、できるだけたくさん掲載するのだ。テキストメッセージよりも多くの情報が伝わる。

また、あなたのお店のホームページに英語メニューのページがある場合、Yelpから必ずリンクすること。それぞれの検索結果が上位に上がる可能性がある。

また、英語のレビューが投稿されたら速やかに英語で反応することが重要だ。ポジティブなレビューだけでなく、ネガティブなレビューにもコメントする必要がある。英語力に自信がない人は、Google翻訳などを使って上手に対応すべきだ。また、Yelpではパブリックコメントに加え、プライベートメッセージを送信することもできるので、ネガティブなレビューに対しては、プライベートメッセージで対応するのも一手だ(なお、投稿されたレビューやレビューに対するコメントは削除できないのでご注意を)。

都内の飲食店を中心に、Yelpを欧米インバウンド客の招致に使う店が確実に増えているのは間違いない。中には日本語のレビューよりも英語のレビューの方が多いお店も出始めている。渋谷にある外国人に人気のラーメン店などは、Yelpの英語レビューの数が日本語レビューの数を圧倒的に上回り、さながら外国人観光客のミニコミュニティのようになっている。書き込まれるレビューも具体的で、中には写真を掲載するレビューも多く、まるでお店のショーケースのように機能している。

そうした店は欧米客の口コミの中に取り込まれ、さらに欧米客を招致するという善循環が発生しているのだ。あなたのお店も、Yelpを使ってそうした善循環に取り込まれることを願ってやまない。

 

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参考URL:
https://kakeru.me/yelp/etomiho-yelp1/
https://www.foodnewsfeed.com/fsr/expert-insights/3-ways-use-yelp-restaurant-marketing


ライタープロフィール:
前田健二
東京都出身。2001年より経営コンサルタントの活動を開始し、新規事業立上げ、ネットマーケティングのコンサルティングを行っている。アメリカのIT、3Dプリンター、ロボット、ドローン、医療、飲食などのベンチャー・ニュービジネス事情に詳しく、現地の人脈・ネットワークから情報を収集している。




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